夜の歯磨きが1番大切な理由
- くすはらゆか
- 2021年2月18日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年1月25日
こんにちは。
子どもを虫歯0にする専門家、楠原佑佳です。
今回は、
朝、昼、夜のうちで、
なぜ「夜」の歯磨きが1番大切なのか、についてお話します。
あなたは、
朝、昼、夜、
どの時間の歯磨きに1番時間をかけていますか?
忙しい毎日の中で、
1番丁寧に歯を磨かないといけない時間、
それは「夜」です。
なぜなら、
寝ている間は、
口の中のむし歯菌が増えやすく、むし歯が進行しやすいからです。
ツバは「天然の消毒薬」
寝ている間、
むし歯が進行しやすくなる理由を説明するために、
まず「ツバ」についてお話します。
人は、1日に約1〜1.5ℓものツバが出ます。
500mlのペットボトル2〜3本分と考えると、
思った以上にツバは作られていますよね。
そのうち、
寝ている間に出るツバの量は、
わずか48ml。(8時間睡眠で)
大さじスプーンで約3杯。
つまり、
寝ている間は、
起きている時間と比べると、
とてつもなく少ない量しかツバは出ません。
寝ている間、ツバが少なくなると、
どのようなことが起こるのでしょうか?
ツバには、たくさんの役割があります。
その中でも特に大切なのが、「抗菌作用」
ツバの中に含まれる様々な物質が、
口の中の細菌たちと戦って、菌を弱らせてくれます。
ツバは、「天然の消毒薬」なのです。
起きている時は、
ダラダラとツバが出ているため、
天然の消毒薬の効果で
むし歯菌たちの活動は抑えられています。
しかし、
寝ている間は
ツバがほとんど出ません。
つまり、
天然の消毒薬がほぼ出ないため、
口の中のむし歯菌たちの数はどんどん増え、
活動も盛んになります。
寝ている時間は、
菌を取り締まるものがいない、菌のパラダイスタイム!!
寝ている8時間ほどの間、菌がやりたい放題暴れることで、
むし歯が一気に進行してしまう、というわけです。
大切なことは、丁寧な夜の歯磨き
「菌のパラダイスタイムとか言われたら、
寝るのが怖くなるわ…」
と思った方もいると思います。
安心してください。
このパラダイスタイムを防ぐためにできることがあります。
それが、
夜寝る前に、丁寧に歯を磨くことです。
むし歯菌の棲み家は、歯垢(食べカス)です。
寝る前の歯磨きで、
この歯垢(食べカス)を丁寧に取っておけば、
むし歯菌の数が減り、
むし歯の進行を抑えることができます。
朝ご飯の後、お昼ご飯の後、
歯磨きをして歯垢を落とすことも大切ですが、
日中は、ツバがたくさん出るので、まだ安心。
ツバが少なってむし歯が進行しやすい夜こそ、
1日で1番歯磨きに時間をかけるタイミングなのです。
夜の歯磨きは、
何かをしながら適当に、
ではなく、
鏡の前で時間をかけて丁寧に行うことをオススメします。
また、お子さんの場合、
パパ、ママが夜の仕上げ磨きを丁寧にしてあげましょう。
寝ている間の口の中を、
むし歯菌の少ない静かな環境にするために。
コメント